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いっぱしの青春・・・大学時代 Ⅱ [自分史]

ブログstartのまず第1歩として、音楽と自分史を絡めて語り、今後展開しようとする音楽論の
基礎づくりをしようとしたわけだけど、気付けば単なるつまらない恋愛史の様相を呈してきた。
でも思えばそれも仕方がない。私の音楽世界の積み上げには、特に周囲の人間がかかわることが
ほとんどなかったからだ。
じゃあよせばいいんだけど、乗りかかった船なので一応最後まで。

●大学時代 Ⅱ
人に、あるいは女性に、「旬」という時期があるとしたら私の場合この21歳になったあたり
だったと思う。
旬の野菜が水をはじいてツヤツヤと輝いているように、その頃の私も赤くなりたてのフレッシュ
トマトのようだった。(というか、青く固い小さな実の時代があまりに長すぎた。青いまま
腐っていくような予感に常にさいなまれていたので、この変化は衝撃的だった)

クラブの後輩の男の子に軽い感じで告白され適当にデートなどしていたが、その一方で、同じく
そのクラブにいて1年の時から同じ仏語専攻でずっと同性の友人のような付き合いをしていた
同級生のE君と、夏前あたりから急激に距離が近くなった。
彼はうちの大学では数少ない、ノーブルな雰囲気のある人で、例えていえば、ブルーノートの
片隅で黒のタートルネックのセーター姿でじっとジャズのライブに聴き入っているインテリ
大学生みたいな雰囲気で、顔もけっこう端正だった。
彼は横浜元町の貸レコード屋でバイトしていて、私がたまに会いに店に行くと、タバコを
くゆらしながら、何かよくわからないプログレ方面の難しげなアルバムジャケットを眺めながら
カウンターに座っていたりして、なかなか絵になる男だった。

私の不幸だったところは、若い時代において、確かに音楽に深く精通し似たような情熱を持つ
人との出会いがちょくちょく訪れながらも、常に好むジャンルや世界が微妙~に違っていて、
誰ひとりとも深く濃くそれを共有することが出来なかったことである。

E君にしても、貸レコード屋でバイトするくらいだし常にウォークマンを耳に、頭を小さく
ゆすっているような音楽大好き少年だったわけだが、彼が一体どういうジャンルを聴いて
いたのか、今思い出してみても全くもって1人のアーティストすら思い出せないほどに、
私とは趣味がかぶらなかった。

その人と明らかに彼氏・彼女っぽくなってきてから1ヶ月ほどで、彼のアパートに出入りする
雰囲気になってきたが、彼が新しいパイプベッドを購入し、その納品に一緒に立会い、2人で
ベッドのマットレスのビニールを笑いながらベリベリはがした、かなり何かがありそうなその夜、
突然彼は私にこう言ったのである。
"実は先に君に言っておかないといけないことがある。君の前に付き合ってる人が居た。" 
まあ私も軽くショックを受けつつも、"そりゃあそのくらい居たでしょうね" と答えると、
"それが・・・女の子じゃないんだよ。ごめん・・・でも今君のことは本当に好きなんだ"

そう、彼はいわゆるゲイだったのである・・・(バイということになろうか?)
その場では"ふ、ふぅ~ん・・"と薄笑いで聞いていたけど、結局それから関係がギクシャクして
しまって、結局別れた。今の私ならもう少し上手く立ち回れたと思うけど、まだ人生経験もゼロ
に等しかった幼稚な私にそんな大きなものは持ちきれず、あとずさりして逃げてしまったのだった。

なかなか上手くいかないもんだなぁと黄昏れつつも、それほど凹んだり荒れたりすることも
なくのんきに日々過ごしていた。その頃、VIVREでクレジットローンのとりまとめをする
アルバイトをしていて、私が座っているカウンターの真上の階にライブハウスがあり、毎晩
色々なアマチュアのライブがやっていた。
そのうち、そこでは結構人気だったサイレンズとかいうロックバンドのボーカル君が、何かと
私のところに立ち寄ってはしゃべっていくようになり、ある時、彼のバンド曲のカセットテープ
をそっと手渡されて「作詞作曲、オレだから。特に2曲目、オレの気持ちと思って聴いてみて」
みたいなことを囁かれた。
彼はボーカルを張るだけあって顔もアイドル顔をしていて悪い感じじゃなかったので、取り合え
ず喜んで受け取った。

が、しかし、家でそのテープを聴いてみたところ、何ともシャラ臭い曲ばかりだった。
メロディも安易なら歌もひどいし、何よりなんでこう素人の作る詞って薄っぺらいんだろう。
間違ってこういう曲調のラブソングなんかを Just for you! なんてプレゼントされたりしたら
絶対笑顔がひきつってしまう。

1本聴き通す前にすっかりゲンナリして、彼とそれ以上懇意になることはきっぱり辞めた。


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