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逃げ水のように消えていた二人 ~周回遅れのキリンジ (KIRINJI) 論~ [邦楽]

       kirinji004.jpg       

桜咲く、 ですね。
今回は、前フリ無しでいきなり本題に入ってみよう。
(毎回バカみたいに長い前段があるせいで、本論に行く前にページを閉じちゃう人が
大半なんだろうから、たまには……)

最初に言っておくが、このトップ画像は別に、たまにエピソードに登場する私の兄と弟の
写真とかではない。(なんか、そのくらい地味な1枚だけど)

昨年末、HONDAヴェゼルハイブリッドのCMソングに耳を奪われすっかり
SUCHMOS(サチモス) ファンになった私だったが、ここ最近また、それ以上にガッツリ心を
鷲づかみにされてしまったCMがある。

1ヶ月ほど前、それを初めて見た時は、その個性的な映像と繊細な音楽との合わせ技で、
朝の出社前のひととき、私はバタートーストをかじりかけた口を半開きにしたまま、画面に
釘付けになった。

それは、LINE MOBILE とやらのCM。

non1-2.jpg

しばらくその姿を見なかった女優の 能年玲奈 改め のん が、洗いざらしの白いYシャツ
を着て壁を背に立ち、ほわ~んとした表情でこっちを見ている。

その映像で、おそらく大半の人が
「おっ、シビアな事務所問題も片付いてやっとテレビに出て来たな能年玲奈」 と思うに
ちがいないが、そこに思考が行くと同時か、それより前に 「え、何このBGM…」 と、
妙な違和感に包まれた人はきっとかなり多い。

可憐な若手女優を全面に押し出した映像にはややフィットしない浮遊感、脱力感、
そこはかとない厭世観までもが漂うムードの歌声とバッキング。
しかし、得も言われぬ気持ち良さ、心のひだに語りかけてくるものがある。

けだるい春の日曜の午後、小花の咲き乱れる庭先にかけたハンモックでお昼寝をしている
時に聴きたいような。(家の庭でハンモックで寝てるやつなど見た事ない)

一体、これは 誰が 唄っているのだ?

サチモスもそうだったけど、COOLな音のセンスをもった才能ある若者たちってどんどん
出てくるんだよなあ。
また "26歳の法則" かしらん?(2つ前のサチモスの記事参照のこと)

で、何度かこのCMを見たのち、あまりに気になって 「LINE」 「のん」 「CM」 でググってみると
(私はGoogle よりも Yahoo派 なので、正確には "ヤフった" ) それはすぐに出てきた。

KIRINJI (キリンジ) というグループの 『エイリアンズ』 という曲であった。

Youtube を使って音楽を語るのは自分のブログでは極力やりたくないんだけど、私同様
キリンジを知らなかった層もそれなりに多いかと思うので、まずはこの動画をご覧ください。

[ひらめき] エイリアンズ (イメージ編) [ひらめき]



(キリンジの二人が実際に演奏している映像より、こちらのほうが音の情報がピュアに
入ってくるし、歌詞があえて「文字で」見えている味わいもあるので、あえてこの映像で。)

キリンジ か。新人のバンドだろうか?
しかしすぐに 「おや、待てよ?キリンジって名前、聞いた事あるぞ?」 と思い出し始める。

遠~い昔、音楽フェス情報みたいなところに「出演:キリンジ」と書いてあるのを目にした時に
「何か、相撲取りみたいな名前だな(すごい昔、麒麟児っていう力士が居た)」と思ったことを
思い出した。

しかし、その頃も "レミオロメン" だの "ケツメイシ" だの "ハナレグミ" だの "くるり" だの、
その名前の響きからして「フレッシュなイマドキJ-POP」なんだろうなと思わせるバンドが
山ほどいたものだから、特別にその「お相撲さんもどき」なグループに改めて着目してみる事
などなかった。
ましてやキリンジはほとんどテレビには出ていなかったと思うから、新しいアーティストにすぐ
飛びつくようなフットワークのない私が当時、彼らを知る由もなかったのである。
 
それからまただいぶ経ってから、私が勤務する某AV機器メーカーが売っている
"木(wood)の振動板(cone)のスピーカー" の愛用者だということで、キリンジの
メンバーがそのスピーカーの開発者と対談をしたりしてたんだ。

再びヤフってみた。 まだあった!(読んだら社名もバレるが、どうせ皆んな知ってる)
http://www.phileweb.com/interview/article/200812/02/8.html

ima.jpg

(ちなみに、この開発者の I さんは会社での雑談友達。優秀な技術者なんだけど
しゃべるとただのおじさん。なのにキリンジと対談してたなんて!いいな~。)

何にせよ、そのキリンジとやら。全然新しい若手グループじゃなかったのだった。
でもきっと、静かな人気を保ち今に至るまでずっと活動を続けているグループで、それが
最近リリースした新曲をCMで使ったんだろうと思っていたのだが、その後、調べを進めるに
それも違っていたことを知る。

「エイリアンズ」 は17年も前(2000年10月リリース)の曲だった。ガーン。
そして、今もうキリンジというユニットは真の意味で存在していなかったのだ。
(これはあとで語る。)

その後、サチモスの時と行動は一緒で、私はすみやかに iTunes に行って「キリンジ」で
曲検索をし、ダウンロードの多い曲と、試聴して明らかに好みっぽい曲を全部で20 曲ほど
一気に購入してみた。
(アルバム単位でダウンロードしないこの行動は、結局最近の若者たちを悪くなど言えない)

その日からほぼ3週間弱が経っているが・・・・・

  私ったら今まで キリンジ も知らないで
  何をしていたんだろう。
  そんな節穴野郎が Life with Music とかいって
  よくもエラそうに音楽を語ってたもんだ…
 
これ、本当に実感しているのだ。

なんで今まで誰も私にキリンジを教えてくれなかったの?
何かのいやがらせ?

いや、サチモスもカッコ良くて大好きよ?スガシカオもミスチルも玉置浩二もとても良いさ。
急に尾崎豊カッコイイとかあらぬ方向から言い出したりする自分も、全然ありだと思ってる。

が、しかし。

キリンジは違うじゃん。本当にスゴイじゃん。ちょっと別世界じゃん。 
(じゃんは横浜の方言なんだってね。)

というかね…
キリンジってすさまじくイイの!マジで! (*≧▽≦) ギャ~~[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
(↑ この女は1年前ぐらいに尾崎豊でも同じように騒いでました!デカ長!)

しかし、今回の私のこの「ついに出会ってしまった感」はちょっと常軌を逸しており、
行きたくない会社も 「でも電車の中で色々な風景を見ながらキリンジが聴けるし♪」 と思うと
ルンルンと家を出ることが出来るし、
夜も 「早くお風呂入って歯磨いて、キリンジ聴きながら寝なくっちゃ!」 と、YES-NO枕を
YESに返して笑顔でベッドに入る新妻のように(例えが気持ち悪い)ウキウキと寝室に
向かう今日この頃なのだ。

ここまで純粋に音楽そのものに心酔したというのは、冷静に考えても学生の頃以来では
ないだろうか。ビートルズをもっとちゃんと聴こう、とLPを順に買い集め始めた時の傾倒感に
似ているかもしれない。

とはいえ、ただやみくもにキャーキャー言ってるわけではない。(言ってるけど)
個人の嗜好を超えた世界で、生み出している作品群全体をその音楽性によってシビアに
計る "音楽偏差値" というものがあるとしたら、キリンジの音楽はおそらく偏差値「75」 とか
だと思うのだ。大学に例えたら余裕で東大・京大クラスですね。
最近のJ-POP界には、オシャレでスマートで頭も切れる、慶應や青学クラスのアーティストは
もちろん沢山いるけれど、真の意味で頭脳レベルが突き抜けている東大クラスとなると、
やっぱりそうはお目にかかれない。

というか、そもそも彼らの立ち位置は J-POPではない のかもしれない。
アメリカの音楽界でも特異なポジションにある Steely Dan だとか、Jim Beard だとか、
(後者を知る人は少ないかもしれないが図抜けた才能をもつジャズピアニスト。以前友人が
たまたまソロアルバムを2枚ほど貸してくれ、その個性的な音作りが本当に素晴らしかった)
緻密に組み立てた音と言葉とを、快感と不協和感がギリギリ交差するところに埋め込んで
いくアプローチでは似たものを感じる。Jim Beard のほうには歌詞はないものの、
その音作りというかボイシングが、キリンジのいくつかの作品に重なってみえる)

J-POPというにはあまりにハイスペックなのだ。しかし、J-POPの枠の中にかろうじて
収まるように考え抜かれているとも言える。

そんな高偏差値の音楽を紡ぎ出すキリンジ。
今からもう20年も前の1996年に堀込高樹・泰行の兄弟2人が結成したグループ。
独自の音楽解釈と詞の世界により、独創的かつ洗練された楽曲群をリリース。
また兄弟それぞれが他アーティストへの楽曲提供も手がけるなど、作詞家・作曲家としても
才能を発揮。耳の肥えた音楽ファンはもちろん、同業者(アーティスト)の間でも高い人気を
得ていることで有名。

なるほど、なるほど。

ほんの20曲程度だが、クレジット表記など確認しながら彼らの楽曲をそれなりにじっくりと
聴き込んだ感想としては、
お兄さんの高樹は音楽オタク的なタイプで、複雑で計算されつくした完璧な音楽を構築する。
良い意味でバランスが取れていて仕上がっている感じ。
弟の泰行はその繊細な歌声が表すように、アーティスティックで尖った独創性溢れる指向で
おそらくお兄さんのようには商業ベースで仕事がこなせず、一音や一ワードにこだわり過ぎて
なかなか作品が仕上がらないなんていうタイプじゃないのかな。

とはいえ、それはあくまでも "大きく同じで小さく違う" レベルであって、ほぼ近いDNAをもつ
兄弟だけあり2人とも豊かな音楽のバックグラウンドを基に、極めて高い音楽センスを持ち、
言葉を紡ぎ出す才能もまた天才的であるということでは全く同じである。

作詞・作曲を作品群のほぼ半々の割合で手掛けていること、個性の違う2つの才能が
絶妙な融合と反発の狭間で、きわめてハイレベルな音楽を作り上げるということなど取っても
彼ら2人はビートルズジョンポールの関係性にかなり近いように感じる。
タイプ的には弟がジョンでお兄さんがポールっぽい気がするが、キリンジ歴が短い私には
そこは何とも言えない。

そんな奇蹟の兄弟ユニットであったが、グループ結成後15年以上も経った2013年に、
事実上の解散を迎える。
とはいっても、弟だけが出て行くという形で、お兄さんが新規に5人のメンバーを加え
バンド形態として「キリンジ」の名前を引き継いだので、実質「解散」ではない。

しかし、多くのコアなファンは一様に、兄弟時代を懐かしむ。
私も主にYoutubeで、兄弟が袂を分かってからのそれぞれの作品をいくつか聴いたが
それはまさにジョンとポールのそれぞれのソロ活動を彷彿とさせるもの、すなわち、どちらも
非常に優れた音楽なのは間違いないけれど、異分子の化学反応的なビリビリしたもの、
味覚でいう「コク」のようなものが何かしら足りない印象があった。
現在活動中の6人編成になってからの楽曲は、どれもPOPでゴージャスで計算された
ハイセンスなサウンドではあるが、何とな~く足元が軽い感じがする、というところでは
まさにポール率いる WINGS と ビートルズ の違いと等しいのではないかな。

さて、話を表題曲の「エイリアンズ」に戻すが、
CMで使われているのは、高音域に移行していく、いわゆる「サビ」部分なのだが
イントロからのAメロ~Bメロがこの上なく繊細で美しいでしょう。
(ご面倒ですが、上記の音源を再度聴きながらお読みくだされば、意味も分かるかと)

イントロ頭のメジャー7thコードの上に、アコースティックギターの旋律が6thから入り
そこからもうオシャレでメロウで複雑な感じ。
たまらない曲がこれから始まるんだぜ、という事が明白に分かる、はかなげで美しいイントロ。 
Aメロに入る直前にも変わった展開をする。

♪ はるか空~に のAメロに入ると7th主体のオシャレな進行の中、不思議な静寂感を
たたえたムード。風ひとつ吹かない、時が止まった感じ。
この深閑としたトーンは、ヴォーカルの独特の脱力系ヴォイスも大いに手伝っている。

これはの声。というか、キリンジのほとんどの曲は弟がヴォーカルを取っている。
彼の声は、ちょっと小田和正に系統の近い、か細く高くソフトな声質だが、小田和正より
さらに線が細く、なおかつ、もう少しけだるい感じだ。

♪ どこ~へ~行く のところには、幽霊が登場する時とかに使われるおどろおどろしいコード
"オーギュメント"(aug)なんかも入っちゃって、何とも凝ってる。
合間、ギターのキュッキュッなんて音も入って、アコースティックなムードがじんわり沁みてくる。

そして、サビ前のBメロになるとコード進行はもっと複雑になってきて (私には説明できん)
繊細でメロディアスで、どうにも泣きたくなるような展開。
この曲はこのBメロが一番スゴイんじゃないのかな。

そして、Bメロが後半で充分に高まったあと、例の ♪ ま~る~で 僕らはエイリアンズ 
のサビに入ると、コードワークはメジャー7th基調ながら急に王道な展開になって、
とてもキャッチィな感じ。そりゃCMで使うならここだよね。

ここではオクターブ下のユニゾン的コーラスが加わり、それがまた一種独特なまったりムード
が増幅する。全体的にシンプルでありながらものすごくゆったりと贅沢な気持ちにさせる
懐の深いサビ。
2周目の ♪ き~み~が~ からは、こんどはユニゾンではなくメロ3度上(のオクターブ下)
のコーラスが入ってきてこれまた非常に美しい。
キリンジのコーラスはどの曲でも本当にキレイで、3声の時は兄弟の中でオーバーダブ
しているのかもしれないけど、その構成音がジョン・ポール・ジョージのそれにそっくりに
聴こえる時がある。オフコースの初期のコーラスにも似ているかもしれない。
(そもそもオフコースはビートルズのコーラスワークを真似ていた)

いや~
私がメロディやコード進行だけでこれだけ長く語れてしまうということ自体珍しいかも。
そのくらい「取り合えず歌詞はどうでもいい」 と思えてしまう曲単体の素晴らしさよ。
私らしくもなく、キリンジを聴き始めてしばらくの間は歌詞は全く頭に入ってこなかった。

しかしながら、キリンジの"東大クラス" なところは、もしかすると曲より歌詞のほうが
偏差値が高いかもしれない、という部分にある。
この贅沢さは、最高級松阪牛の牛フィレステーキの上にハンガリー産上質フォアグラ
乗っかっているくらいのレベル。もったいないほどに贅沢。

この「エイリアンズ」の歌詞を追うだけでも、そのフォアグラ的満足感は味わっていただける。

Aメロの頭。

   はるか空にボーイング 
   音もなく
   公団の屋根の上 
   どこへ行く

この辺りは、松尾芭蕉の 俳句 「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」 とほぼ世界は近い。
大きな音を出すものを引き合いに出し、それが逆に静寂感を強調するという高等テクだ。

この映像での飛行機は、芭蕉の俳句の蝉のようには音を出してはいないのだろうが、
誰しも経験があるように、はるか空の彼方に飛行機が見えるというシーンは、かすかな圧
と共にゆっくり遠くなる機影によって背景全体を奇妙に静寂させるものだ。

それだけでも味わい深いところに、「飛行機」ではなく「ボーイング」という固有旅客機名。
これは昔、山口百恵が 『プレイバックPart2』 で ♪ 緑の中を走り抜ける真っ赤なポルシェ
唄ったのにも似て、エッジの効かせ方として秀逸と言えるだろう。

その上に「公団」。 これが極上の情景描写を決定付ける。
「団地」 でも 「マンション」 でもなく 「公団」 って。言葉選びの天才としか思えない。
このあとも「 ♪ バイパスの澄んだ空気と僕の町」なんていう表現が出てくる。
「バイパス」も、普通出てこないよねえ。 「通りの」とか「車道の」とかになりそうな。

曲タイトルが「エイリアンズ」ということもあり、そこは弟作品らしくサビに向けて、ややシュールな
世界観へ向かっていくが、主人公の優しさ、ナイーブさ、愛情度合がじっとりと沁みるように
伝わってきて、後味としては充分に柔らかく温かい。

この曲が代表するように、穏やかで優しい情景描写と、無機質で狂気をはらんだ危なさを
同時に送り込んでくる彼らの歌詞世界は常に上質で奥深い。
兄にしろ弟にしろ、小説を書いたら即、芥川賞候補ではないだろうか。
(私が知らないだけですでに書いてるかもね。これだけ文才があったらね)

しょうがない、そろそろキリンジ本人たちが演奏している 「エイリアンズ」 も
お見せしましょうかね。(←いちいちエラそう)

[ひらめき] エイリアンズ(PV編) [ひらめき]



ヴォーカルを取っている、一瞬お笑い芸人のバカリズムのような雰囲気の人が
弟の泰行さんです。
そして、その後方にいる、ピコ太郎をやっていない時の 古坂大魔王 みたいな人が
お兄さんの高樹さん

見て判る通り、2人とも見た目が全然カッコよくないというところがとても重要だ。
PV映像を収録するという特別なシーンにおいて、ちょっとチェーンネックレスつけたり
髪を爽やかめに流したりとカッコいい方に少しも寄せてこないそのニュートラルな在り方。
本当に頭のいい人間、才能ある人間の場合のみ「それが逆にカッコいい」となる。
2人ともすんごくカッコいいではないか。真のカッコよさってこういうことよ、ええ。
(バカリズムも、非常に知的で魅力あるもんね。)

さて、引き続き。
上記 エイリアンズと同じくらい人気があるという名曲、 『Drifter』 をお聴きください。

[ひらめき] Drifter (PV編) [ひらめき]



この曲もたまらんでしょう。聴いたそばからグイグイ心に入ってくる。

A~Bメロの美しさたるや。エイリアンズよりも、よりドラマティックな展開になっている。
2曲とも、タイプが似ていないとも言えない2曲なので、きっとどちらも同じ人が書いている
のだろうと思いきや、「エイリアンズ」は弟、「Drifter」はお兄さんである。
要するに兄弟どちらも同じくらいすごい。とても優劣がつけられないすごさだ。

この曲も同様に、本当に歌詞が素晴らしい。

"手巻きの腕時計で永遠は計れない" とか、
"子供の泣く声が踊り場に響く夜" とか。
抜き出し始めたらキリがないほど、どこの歌詞も情景的で、きわめて文学的だ。
"みんな愛の歌にせっつかれて 与えるより多く奪ってしまうのだ" の箇所なんかは、
トルストイ有島武郎の言葉を引用していることを分かっていれば、なおのこと深みを感じるだろう。
(そのくらい誰でも分かるか、失礼しました)

ちなみに、ここの1番のサビの歌詞は、

  たとえ ウッズ が夜更けに目覚めて
  獣のように襲いかかろうとも

というのだが、
度重なる不倫の末に、「〇ックス依存症」と言われたタイガー・ウッズをこんなところに
持ってきて、「確かにウッズなら夜更けに目覚めて襲いかかってきそうだよな~」 と納得し、
随所に風変わりな言葉や言い回しを多用するキリンジでも、これは「かなり面白い!」 と
ひどく感心していた私だったけれど、ある日、この曲の歌詞をWEBサイトで見て驚いた。

   たとえ 鬱 (ウツ) が夜更けに目覚めて
  獣のように襲いかかろうとも

だったらしい。 Σ( ̄▽ ̄;)
え、だって完全に「ウッズ」って言ってるよ??(空耳アワーみたいだけど)

聞くに、ここの歌詞のくだりで、実際にうつ病の人たちが「わかるわかる…」って泣くらしい。

でも、うつ病の人が「鬱が~」って歌ってるそのまんまの歌詞を聴いて共感を感じる、とか
皆さんやっぱりちょっと情緒面が単純過ぎるんじゃありません?

ここは「ウッズ」のほうが奥深い。キリンジにはそのくらい高みに行って欲しい。(高いか?)
いや、きっとお兄ちゃんは「ウッズが」で歌詞を作ったんだけど、そのままリリースすると
全米ゴルフ協会 からクレームが来るかもしれないから、歌詞カード上では「鬱が」と
記したじゃないでしょうか。きっとそうだ、うんうん。 (絶対ちげーわ)

……では次!!(みんなついてこいよ~!)

おそらく誰も言ってないのかもしれないけど、「キリンジ叙情の3部作」 という括りで
上記の 『エイリアンズ』、『Drifter』 と並べ 「BIG3」 に入れたいと思うのがコレ。

[ひらめき] 愛のcoda (イメージ編) [ひらめき]



これまた視覚情報で邪魔しない風景画像だけの良い映像があって嬉しい。
是非ともこれで観て下さい。

どうよ~~この美しいメロディライン!すごいだろ!(すでに立ち位置はキリンジ側)

この表現がいいのか分からないが、メロディのメランコリックな展開がちょっと 筒美京平っぽい。
ドラマティック歌謡曲というか。
大橋純子の「たそがれマイラブ」とかを思い出す感じ。(古いな~) あれも筒美京平だから。
(どうも誉めてないみたいになってるけど、彼は "日本歌謡界のバート・バカラック" って
言われてるんだからいいでしょう)
作りたくとも、なかなかここまでメロウで耽美的な曲、作れるものじゃないと思う。

この曲はお兄さんの作品なんだけど、彼はこのようにコンセプチュアルに曲を構築し
描きたい世界観を完璧にまとめ上げる才能に長けている。
♪ 雨に煙った飛行場はモノクローム…… から始まる、ドラマティックこの上ない歌詞も
ほとんどフランス映画の男女の別れのシーンのようでグウの音も出ない。
しかし、ただ映像的に美しいだけにとどまらず、
♪ ぶざまな塗り絵のような人生 とか。すさまじい表現。
ぶざまな塗り絵 ってどんなだ。いや、別にそこは分からなくていい。
エッジの効いた言葉選びでは定評ある秋元康ですら追随を許さない超ハイレベルな歌詞だ。

えーい、調子に乗ってもう少しご紹介。記録的に長くなってきたけど。
みんな頑張れ、寝ちゃダメだ。寝たら死ぬぞ、バシバシ!(?)

もう、イントロから圧倒されるしかないスゴイ曲をひとつ。

[ひらめき] 千年紀末に降る雪は(LIVE編) [ひらめき]



PV映像がないのが残念。こういう難しい楽曲は、ライブ演奏よりスタジオ音源で聴く
ほうがその難解さを堪能できる。

これ、コード進行やハーモナイズが変態的すぎて
(前述の Jim Beard の TRULY っていうアルバムの中にテイストがそっくりな曲がある)
何度聴いてもサウンドばかりが気になって歌詞には全く意識が行かない。

なんか多くの個人のサイトで、この曲の歌詞についてあれこれ考察した書き込みが沢山あり
いくつか見てみたが、内容は「現代におけるサンタクロースの悲哀」みたいなことらしい。
あの星野源すらも、この曲について 「サンタクロースとトナカイの交流が泣ける」
「歌詞カードを見ながら聴け」 みたいなことを書いている。
(星野源はかなりのキリンジ・フリークのようだ)

いや~・・わかるけど・・・
こんなヘンテコでスッ飛んでいるサウンドを平気でやり過ごし、歌詞の内容に
ホロリと来たりできる人たちが私には不思議に思えるのだが。

だってね。例えて言うなら、日本最速・最大落下角度のジェットコースターに乗りながら
眼下を見渡して 「わ~、川沿いの桜がキレイ~」 とか言ってるようなもので、
いやいや、まずは乗ってるジェットコースターそのものを怖がってくれよという感じ。
桜を上から見てもらうために天を突くような角度のレールを上がって行ったわけじゃない。

でもまあ、恐怖のコースターも3周くらい乗ったあとは、眼下の桜をめでたくなるのかね。
私はまだ遊園地に到着したばかりだからな。

しかし、この曲に限らず、キリンジの歌詞を分析・考察するような書き込みが多すぎると思う。
「"君の暖炉の火" とは最後の希望の暗喩では」 「人形の家とは、感情を捨ててしまった
現代人に対する批判かも」 みたいな事を色々分析したり
「ぶざまな塗り絵とは、何の事を言っているのでしょうか?」 とか知恵袋に質問したり
キリンジの歌詞に、いきものがかりファンキーモンキーベイビーズの曲のように
"人生への具体的な効用" を求めるのはやめてもらいたい。
我々はただ、2人がそれぞれに放つ哲学的で抽象的な厳選された言葉たちを、散文を味わう
ように、外郭のはっきりしない漠とした形のまま受け止めればいいのである。

いよいよ後半です。

私がこの1ヶ月弱で最終的に行き着いた、究極の1曲がこちら。

[ひらめき] 『サイレンの歌』 [ひらめき] !!

  張り切って、どうぞ~・・・・・・・

・・・・と思ったら、Youtube に曲がない! _| ̄|〇 ガク~ 
こんな名曲なのにナゼに!

皆さんに聴いていただけないのが残念ですが、ニコニコ動画のほうにはあるようです。
見られる人は「キリンジ」「サイレンの歌」で是非、検索を。

これは弟作品である。
曲は一口で言って、ビートルズ『Free as a Bird』 を思い出してもらえばかなり近い。
ジョンが亡くなってから3人でリリースしたアレですね。

しょうがないから、代わりにそちらのPV映像をご覧ください(笑) ↓
(天下のビートルズに向かって「しょうがないから」呼ばわり)



あ~でも、やっぱりちがう!
正直言って 「Free as a Bird」 よりも「サイレンの歌」 のほうが上質ですよ。いやホントに。

「サイレン」の後半は、オーケストラが入ってきて、やはりビートルズの Strawberry fields
のような A Day in the Life のような、スケール大きく、かつ悲壮的な展開になっていき
美しいコーラスワークと絡み合い、とてつもなくゴージャス。

 注意報が響く
 僕はただ歩く

少ない歌詞と壮大なバッキングの中に、見えない破滅へ向かう深い絶望とともに
希望への模索も垣間見え、底知れない深い感情を手探りで感じることができる。

この曲を作った人、というだけで私は弟の泰行さんの熱狂的ファンになってしまった。
こういう人生観と音楽観を身の内に抱えて生きている人がいるんだよなあ。
泰行さんって、独身なのか?あるいは彼女がいるのか?一体こういう人は、どういう
女性を選ぶのだろう?羨ましいなぁ。

しかし、お兄さんの高樹さんももちろん素敵です。その素敵さをこちらの曲で……

[ひらめき] 祈れ呪うな (PV編) [ひらめき]



「祈れ。呪うな。」ってどんなタイトルなの?(笑)
いかにも女の子ウケしなさそう。女子高生なんて怖がって逃げちゃいそう。
 
のっけから、盆踊り系の太鼓、ドドンパ的リズム。
この曲、試しにどこかの町内会の婦人会の人たちに振りをつけてもらったら、
盆踊りの新しい1レパートリーになりそうな感じ。
(だいたい、1,2曲はちょっと変わり種が入ってるのが最近の盆踊り)

このプロモーションビデオの中身も、最初は名も知らぬ母と息子の居間でのやりとりの
実写映像から始まったかと思うと、急に影絵のような切り絵のような2次元の家々が
左から右へ流れていく謎の映像。

「祈れ、呪うな」という種の雰囲気は無く、歌詞で何か手がかりがつかめるかもしれない、と
改めて耳を澄ましてみると
♪Togetherしようぜ、土下座させようぜ~ などとワケのわからない事ばかり言っている。

頭グルグルになりながら、しかし何度も聴いているうちに、異様にハマり出して
脳内プレイが1日中続く。もう頭の中は、ドンドコドンドン、祈れ、呪うな。(だから何を。)
祭りの夜の悪夢みたいな1曲。

実はこれは原発にまつわる社会へのメッセージだ、みたいなことがどこかに書いてあったが
とりあえず、そういうことは脇に置いておこう。

こういうおかしな曲はきっと、人生を斜に構える弟くんの曲だと思いきや、お兄さんの作品
なのだ。
高樹氏の感性のキャパシティは計り知れない。スゴイとしか言いようがない。
要するに、やっぱりどの家庭でも、弟よりお兄ちゃんのほうがエラいのだ。結論としては
そういうことなんだと思う。

お兄ちゃんついでに、これは、KIRINJI が6人バンドになってから出た最近のアルバム
からの1曲。

[ひらめき] The Great Journey feat. RHYMESTER [ひらめき]



これまでの兄弟作品と比較すると、急にラップ調だったりして 「え、何この感じ…」 と
かなり戸惑ってしまうが、楽曲の質はとても高いし、映像の今っぽさ、クリエイティブなムード
を見ても明らかに万人受けするところだろう。
終盤のヘヴィめな展開は、完全にビートルズの 『I Want You』 だったりして、やはり
高樹さんらしい洋楽オリジンな高い音楽性を覗かせている。
一番最後のブツ切りな終わり方も I Want You そのもの。しかし若い人たちは気付くまい。
(この映像は、残念ながらその部分に行く前で切れています)

この曲に弟が介在していないのはやはり明白だ。
最近彼がリリースしたソロアルバムの数曲をちょっとだけ聴いたが、よりアコースティックに
シフトしており、ベクトルは完全に別方向を向いている。
同じ血を分けた兄弟であっても、いわゆる "音楽性の違い" で本当に別れてしまうもの
なんだなあ。

今回、キリンジと遅すぎる出会いを果たして感動にむせんでいる矢先に
「すでにもうこの兄弟ユニットは存在していない」という事実に突き当たった時の驚きは、
小学生の頃に、香港映画の 『燃えよドラゴン』 をTV放送で見て ブルース・リー の熱狂的ファン
になった直後に 「もうブルース・リーはこの世に居ないんだよ」 と兄から聞いた時の喪失感に
かなり似ている。
そんな風に言うと冗談みたいだが、兄弟がすでに別の道を歩んでいた事はそのくらい
残念に感じられたのだ。

とはいえ、"お兄ちゃんと弟" という関係性は永遠に変わらないのだから、それぞれの今を
尊重しあいながら、応援しあいながら仲良くやっているでしょうけどね。
そこは兄弟で良かったなと思える。

いや~
キリンジについて語り出したら、ほぼ止まらない。まだまだ紹介したい曲だらけ。
ブログの文字数制限に引っかかるまで書けそうだ。せっかくなら書きたいだけ書き倒して
前半・後半に分けたいぐらいなのだけど、そこまでしてもおそらく誰も読まないので1本で
やめておく。 (ここまでずっと読んでくれた人は果たして居るのか?)

これほどに今の私の音楽マインドを高揚させているキリンジだが、何故なのか周囲の友人や
同僚などに 「ねえ、キリンジって知ってる?」 と話題振りをする勇気がない。

それは、「もちろん。俺、大ファンだよ、え、milkちゃんまさかキリンジ知らなかったの?」 と
鼻で笑われるかもしれない恐怖と、また逆に 「は?キリンジ?誰それ?知~らない」 と
低いトーンで返されて、今のこの熱い気持ちが宙に浮いて行き場をなくすかもしれないという
自己防衛本能とで(大げさだろ)、とてもではないが、キリンジの4文字を口に出せないのだ。

それと、これはもうファン暦20日程度で僭越すぎるのだけど、こんなに素晴らしい音楽を
出来るだけ独り占めしたい(←一番遅く知ったくせに)、音楽と歌詞の真にあるべき姿を
理解していない人たちに雑に聴いてほしくない(何様……)という思いも否定できない。

なので今は、つらつらと独り語りレビューをここにぶつけるしかない。
もう少し落ち着いてきたら少しずつ、友人たち、同僚たちに「キ、キ、キリンジってさぁ…」
と、布教活動 をしてみようかと思っている。

キリンジファンから温かいコメント、あるいは「知ったかぶりしてんじゃねぇ、ド素人が!」 と
お叱りを受けるのか、いずれにしても何かリアクションがあることを期待しつつ筆を
置きたいと存じます。ふ~~[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

(前段的なエピソードをせっかく省いたのに、結果的にはいつもよりダラダラ長くなって
しまうってどういうこと(泣))

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mangohboy

はじめまして、mangohboyと申します。
キリンジについて大変濃厚なエントリーがされているのを拝見しコメントさせて頂きたくなりました♪確かに今になって何故「エイリアンズ」がCMに使用されたのか謎ですが新たにキリンジに興味を持たれる方がおられるなら大歓迎ですね〜拙ブログでもキリンジ好きが嵩じ過ぎてマイBest30Songなんて企画もエントリーした事があるくらいです。milk_tea さんはヤス曲が特に気に入ったようですがそれならば自分は「Lullaby」という曲もオススメしたいです…この曲を収録している「DODECAGON」というアルバムが自分にとっての彼等の最高傑作なのです♪高樹曲なら「冠水橋」と「まぶしがりや」も激しく良い曲なので機会があったら是非聴いてみて下さい…それでは。
by mangohboy (2017-04-09 08:53) 

milk_tea

mangohboyさん、初めまして。
WEB上に膨大に上がっているであろう「CMでキリンジを知った」系エントリーの中から、目に留めていただいてありがとうございます!

mangohboyさんのページも行ってみましたが、えっらいdeepで、何からどう見ていいやら状態。こういうスゴイ方もいるんですよねえ。私など単なる「なんとなく音楽が好きな人」レベルに過ぎず、お恥ずかしいです。

で、歓迎していただいてありがとうございます^^。
キリンジ小学校に入学いたしましたmilk_teaです!みたいな(笑)
でも偏差値高い学校だろうからお受験に受かって入ったのかは自信がない~(笑)
DODECADONですか。ロマンティック街道とブルーバードは聴きました!
(そのつまみ食いスタイル、素人すぎますね。先生すみません!)

やっぱりちゃんと単位をいただくためにも、基本に立ち返りアルバムで聴き直す所存です。Lullaby、冠水橋、、眩しがりや。φ(.. )メモメモ
承知しました。聴きます!
いや~キリンジ本当に素晴らしい。若い時の感受性が失われつつある今でも、まだまだここまで感動できる自分が嬉しい今日この頃です。
1stコメント本当にありがとうございました。もう誰からも来ないかも(笑)
by milk_tea (2017-04-09 13:58) 

想也

お久しぶりです。
「エイリアンズ」がCMに使われてるんですね。知りませんでしたー
(テレビは録画して観る人なのでCMは基本飛ばす 笑)

とはいえ、キリンジにとくにはまったことはないんですけどね。
5年くらい前だったか、Bank Bandで桜井さんが"Drifter"をカバーしたんで、そのときに少し聴いた程度で。

"みんな愛の歌にせっつかれて 与えるより多く奪ってしまうのだ"については、ボクはバカラック=デヴィッドの"Alfie"の引用だと思ってましたー

by 想也 (2017-04-09 14:36) 

milk_tea

想也さん大変ご無沙汰しておりました。&コメントどうもありがとうございます。
息子さんお元気ですか。
今日は、お花見に行くはずだったのに雨で流れて家で粛々とお掃除したりお洗濯したりしています。この土日が東京以南の桜は一番綺麗だったのに、そこだけベッタリ雨って…本当にこれが人生って感じですね。
明日、会社の窓からピーカンの青空を見るんだろうな。( -_-)

で、キリンジご存知だったんですね~。さすが~。
というか全く知らずにいたの、本当に私だけだったのかもしれない。
割とこういうこと、よくあります。(なんか意外とボーっとしてる。)

桜井君のDrifter、あ~何となく歌ってる状景は想像つきます。
でも桜井君の歌唱スタイルだとちょっと合わない感じも・・・。
Drifter、本当に名曲だからそうやって有名アーティストがカバーもするんでしょうね。エイリアンズにしても色々な人がカバーしてるそうな。
明らかにクロウト好みするサウンドですよね。

>バカラック=デヴィッドの"Alfie"

これを私は知りませんでした。そういう歌詞が出てくるのですか。
トルストイが「愛は惜しみなく与う」という言葉を残したことに対して、のちに有島武郎が「建前はそうだけど実際は、"惜しみなく奪う" んだよね~」ということを言った(小説とかで表現したのか、随筆などで私見として書いたのかは判然としませんが…すみません)というのは昔、勉強しました。
Alfieでは何という表現をしているのか、興味あります。有島武郎のことは当然知らないだろうから、トルストイの言葉を引用したんでしょうか。
それともその曲のほうがトルストイより先だったり??(いや、それはないだろうな・・・笑)
さてさて、雨の中、ちょっとお買い物に繰り出してきまーす。ああイヤな天気!(`Д´)
by milk_tea (2017-04-09 15:44) 

想也

今日はお花見には残念なお天気でしたねぇ。

Alfieの歌詞に出てくるフレーズは、"Are we meant to take more than we give?"ってやつで、以前バカラックが、「このフレーズは現代に生きる私たちへの問いかけなんだ。」みたいなことを言ってた記憶があります。

「奪う」という言葉を選択したのは、確かに有島を意識したんでしょう。

by 想也 (2017-04-09 20:56) 

milk_tea

想也さん、再びどうもです。
明日は天気がいいみたい!お昼休み、散歩でもしようかな。
(でも京浜工業地帯にある会社の近くに桜はほとんど見かけないです)

なるほど、to take more than we give ですか。
Give & Take っていう言葉があるぐらいだから、その2語を対比的に使う言い回しはきっとあちらでも多いのだろうとは思います。
さてさて、また1週間頑張りましょう!^^
by milk_tea (2017-04-10 01:08) 

whiteberry

こんにちは。ちょっと見るのが遅れてしまいました!失礼しました!
本当に皮肉なお天気で。私も土曜の夜桜企画は中止ですよ。雨は上がってましたがきっと地面はビシャビシャ、あまり楽しくないでしょう。

そのCM曲知ってますよ!確かに不思議に時間の流れがゆっくり感じられる曲ですよね。
私は当然知りませんでしたが(いつも無知蒙昧ですみません)milk_tea様もだったのですね。

動画が添えられているととても楽しく、共感しながら一気に読めてしまいます。すごく面白かったし、本当に文章が綺麗で勉強になるーー。いつもながら。

最後に、ブルースリーは笑いました。確かその頃(私は中学生だったかも)にわかにブルースリーブームがありました。クラスの男子とかやたらとアチョーーー!!とかポーズ取っていた頃ですね。
タオルをヌンチャクにして私も振り回していました。
妙なことを思い出させる楽しいブログ(^^)
by whiteberry (2017-04-10 10:30) 

milk_tea

whiteberryさん、ご無沙汰しております。いつもコメントありがとうございます。
あのLINE MOBILE のCMはとにかくよくやっているから、普通にテレビを見ている人なら誰でも見覚えがあるでしょうね。何か一昨日くらいから、また別バージョンをやり始めました。のんが雑踏でゆっくり振り向くみたいな。BGMは同じくエイリアンズです。

>動画が添えられているととても楽しく、共感しながら一気に読めてしまいます。

ありがとうございます♪ 確かに、貼り付けたYoutubeを順に再生して曲を聴きながら読んでいけば何とか飽きずに最後まで読んでいただけるかもしれませんね!今回は熱いテンションそのままに一気にこれだけの量、書き上げてしまいました。どう~しても文章が長くなってしまう私はやっぱりSNS向きじゃないです^^;

ブルース・リー、そうなんです。
たぶん、ですが、「死亡遊戯」がリアルタイムでロードショーになっていた時に、テレビ放送で「燃えよドラゴン」や「ドラゴン危機一髪」をやって、そこで第二次ブームみたいなのが来ていたのじゃないかと。私は小学校高学年のあたりでしたが、ブルース・リーが本当にカッコ良くて、完全にハート目でした。なので、もう死んでいると聞いてショックでショックで。
ちなみに、けっこう何年もの間、「ブルー・スリー」だと思ってました・・・(笑)

ちょっとちょっと!これだけたくさんキリンジの事を書いたのに、ブルース・リーで盛り上がるのやめましょうよ!(笑)
by milk_tea (2017-04-11 00:18) 

whiteberry

続投してしまいます。
では気を取り直して、ブルー・スリーではなく本題について(^^)

紹介いただいた中では「愛のcoda」がとても気に入り何度も聴きました。
本当に美しい曲!
サビと呼ばれる箇所は「春の宵、光の夏」のところなのか、「すべてをおおいかくす雲の上で」のどっちなのか分かりませんが、すべてを覆いかくす~の辺りのメロディが特に、流れるように美しいと思いました。
ちょっとスパニッシュの香り?フォルクローレ~というムードがあります。

少し思ったのが、「あなたの孤独、その清しさに心うばわれ」といったところは、milk_tea様の昔の恋人の西嶋さん(仮)を思い出しました。
やはりmilk_tea様は、孤独な男性がひとりたたずんでいる姿に心奪われてしまうタイプなんでしょうね。

叙情の3部作、納得です。私もこの3つはどれも気に入って、今回とても良い曲を教えていただいて感謝です。確かにこれは掘り出し物ですね。
by whiteberry (2017-04-11 18:27) 

JT

こんばんは、JTです。

ブルース・リー...、私が中学生の頃愛読していた映画雑誌「ロードショー」の読者人気男優ランキングでは常に一位でしたね。「ドラゴンへの道」も映画館で観ました(遠い目)。

さてお約束の前フリはこれくらいにしてと(笑)。キリンジ、名前しか知りませんでした。今回初めて聴きました。

いいですね。楽曲より歌詞にしびれました。「公団の屋根の上」ってフレーズなかなか出ません。RCの「スローバラード」の『市営グランドの駐車場』も70年代の日本のロックでも珍しいですけど、さらに上行きますね。

>そんな節穴野郎が Life with Music とかいって

いやいや、メジャーから出ているアーチストを全て把握するなんて出来ませんから。そういった意味では、フェスは色んなアーチストを短時間で知る事ができていいですよ。って実際行ったのは一回だけでもっぱらテレビですが(笑)。

キリンジの音楽性とは逆にミュージシャン・オーラの無さといったら、それ故カッコいいですね。
by JT (2017-04-12 01:02) 

たま

初めまして。
数年前から玉置浩二さんのファンの方のツイからこのブログを知りそれ以来大ファンです。
今回のキリンジは2012年の小田和正のクリスマスの約束で小田さんと松たかこさんが
歌ってて知りました。何て素敵な曲なんだろうって。
今回のんさんのCMで流れてて印象的ですよね。
milk teaさんとは多分同じ年で共感することばかりです。音楽への
深い愛に感受性の鋭さ、文章力表現力が加わり素晴らしいブログです。
本になったら、いやコピーとじでも絶対買いたいくらいです。

いつもここのハイレベルさにびびって読んでるだけでしたが
桜も満開ですし!(目黒川の近くに住んでおりお祭り状態です)思いきって足跡まで。
これからも楽しみにしています。

by たま (2017-04-12 07:53) 

milk_tea

whiteberryさん、またまたコメントありがとうございます。
(今週は夜が忙しく、帰るとすぐ寝てしまうので会社でコメント書いてます)

>「愛のcoda」がとても気に入り何度も聴きました。本当に美しい曲!

でしょう、でしょう!すごくイイでしょう?
また、あの動画に貼られてる画像がいいんですよね。雨の空港を、濡れた窓ガラス越しに・・・。

>サビと呼ばれる箇所は「春の宵、光の夏」のところなのか、「すべてをおおいかくす雲の上で」のどっちなのか分かりませんが、

春の宵、はBメロ、全てを覆いかくす、がサビだと思います。
ホント、流れるようなメロディライン。
確かにスパニッシュと言われるとそんな感じですね。
そして、フォルクローレといえば「コンドルは飛んでいく」。(それしか知らない)
確かにそのテイスト、ありますね。

>「あなたの孤独、その清しさに心うばわれ」といったところは、milk_tea様の昔の恋人の西嶋さん(仮)を思い出しました。

あ!それはなかなか鋭いツッコミです。あの西島さんには確かにキリンジ的な空気感がありました。特に弟の泰行さんのたたずまい。(でも、西島秀俊に似ているだけあって、正直もっとカッコ良い人でしたが^^;)
そうですね、独りたたずんでいるような男性に心惹かれるほうです。でも、いざ近しくなってみると、「暗くて難しい男、めんどくさ!」ってなるんですけどね。
泰行さんも素敵な方でしょうが、もし付き合うとなると、なかなか気を遣いそうです。
でもそういう、心の奥にくすんだものを抱えた人の助けになりたい、光になりたいという気持ちは常にありますね。

>私もこの3つはどれも気に入って、今回とても良い曲を教えていただいて感謝

それは私も嬉しいです!一生懸命長文を書いた甲斐もありました!
でも「祈れ呪うな」も、ヘンだけどすごく良いから聴いてみて!(笑)(笑)
ではお仕事に戻りま~す。
by milk_tea (2017-04-13 13:27) 

milk_tea

JTさんこんばんは!いつも本当にありがとうございます。
JTさんのように地道に見に来てくださる人がここの屋台骨・・・感謝でございます。

>「ロードショー」の読者人気男優ランキングでは常に一位でしたね。

懐かし!言われてみれば、今って「ロードショー」の存在感薄いですね~。
というかまだあるのかな?本屋で見た事ないから、いつの間に廃刊?
ブルース・リーの表紙って記憶にあります!何度も表紙になってたような・・・。
あとはオードリー・ヘップバーンとか、カトリーヌ・ドヌーヴとかね。
それより少し新しめだと、ソフィー・マルソーとか、フィービー・ケイツとか表紙になってたと思います。

ブルース・リーはそんな安定した人気があったんですね。
しかし何故あんなにハヤったのだろう?よーく考えると、怪鳥みたいに叫ぶばっかりで動きもだいぶおかしい。かなりエキセントリックなキャラですよね。ジャッキーチェンみたいな愛嬌もないし・・・。
なんか、久しぶりにブルース・リーの映画をじっくり観たいです。

で、気を取り直してのキリンジ。
JTさんのような音楽ツウに気に入っていただけて嬉しい!

>「公団の屋根の上」ってフレーズなかなか出ません。

そうなんですよ。そうそう出てこないと思う。
確かに 『市営グランドの駐車場』もすごくニュアンスを伝えてシャレたフレーズだけど、「公団の屋根の上」には僅差で負けるかもしれませんね。
どの曲も本当に歌詞がすごいです。しかも、どんな突飛な言葉や言い回しを持ってきても、全然わざとらしくなくメロディにすんなり乗って、きれいに納まっているのがスゴイ。

>フェスは色んなアーチストを短時間で知る事ができていいですよ。

そうでしょうね。私、いわゆる音楽系フェスって2回くらいしか行ったことないです。
その2回のうち、一番感動したのは平原綾香さんがジュピターを唄った時でした。
低い歌声が会場中の空気をビリビリ震わせて、ホント圧巻でした。
そうやって、普段注目していないアーチストのスゴさを知ることが出来たり、
確かにフェスはいいですね。
ただ、もう今の自分の年齢にもなると、好みじゃないアーチストの演奏をやり過ごすのが苦痛過ぎて、もちません。疲れちゃって。

>キリンジの音楽性とは逆にミュージシャン・オーラの無さといったら、それ故カッコいいですね。

その感覚、わかっていただけて嬉しいです。オーラが全くないカッコよさ、それです!
JTさんから戴くコメントはいつも、絶妙な見解、リアクション、エピソードがバランス良く入り、さすがだなーといつも思います。これからもどうぞお見捨てなきよう、くれぐれも。^^ 
あー眠い。今日はもう寝ます。明日も朝イチから会議。
by milk_tea (2017-04-14 01:09) 

milk_tea

たまさん、どうも初めまして。前からブログを読んでいただいていたとのこと、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
バタバタ忙しくしていてコメントが遅くなってしまい失礼いたしました。

>数年前から玉置浩二さんのファンの方のツイからこのブログを知り

玉置さんについて書いたページは毎日すごくアクセスがあるんですが、そういう情報の流れがあるわけですね。レベッカ記事など特に本当に毎日アクセスが多くて、きっとそういう感じでファンの方々の間で何か情報がやりとりされているんでしょうね。ありがたいことです。私のようなにわかファンがあれこれ言っていて、昔からのファンから見たら鼻で笑っちゃうでしょうが。

しかし、つい最近久しぶりに玉置さんの「Mr.Lonely」を聴いて、改めてジーンとしました。(一番好きな曲です)
キリンジみたいにヒネこびた、くすんだ音は好きですが、やっぱりシンプルな音でストレートに真心こめて歌う玉置さんの世界も痺れる。どっちが上等だとかは簡単には言えないものですね。

>今回のキリンジは2012年の小田和正のクリスマスの約束で小田さんと松たかこさんが歌ってて知りました。何て素敵な曲なんだろうって。

えーーー。そうなんだ。私それ観たハズなのに何も記憶がありません。(一応ここ数年は必ず観てるんですけどね)すでに分かっている人たちの間では当たり前なスタンダード曲だったんですね。
でも堀込弟の歌声がまた一種独特だから、他の人が歌っているとその魅力の伝わり方が少し違うのかもしれない。小田さんと松たかこが歌っていたのかあ。引っかからなかったなあ。

>今回のんさんのCMで流れてて印象的ですよね。

最近やってる別テイクもいいですね。
曲の脱力感と、のんのホワッとした雰囲気があっている。テレビって、常に色々な大きな音を途切れなく出しているものだから、たまにエイリアンズみたいな静寂感のある異質な音が流れてくると、みんな「えっ」ってハッとする感じありますね。いや~、良い曲だ。

>milk teaさんとは多分同じ年で共感することばかりです。

そうですか!ホントに嬉しい!たまさんは女性のかたですよね?
やはり同世代でしか共有できない何かってありますよね。
しかし一口に同世代と言っても、音楽にそこまで思い入れのある人(女性は特に)って意外といないです。音楽そのものが好きな人はたくさん居ても、それに関する色々な引き出しをひっくり返してひとつひとつ手に取ってはあーだこーだ言うほどのこだわりは皆さん無いみたい。ブログのおかげで自分の中で閉じていた表現欲求が何とか満たされて助かっています(笑)

>本になったら、いやコピーとじでも絶対買いたいくらいです。

あーもう、ありがたい、ありがたい。お会いしてお礼が言いたいぐらいですっ

>桜も満開ですし!(目黒川の近くに住んでおりお祭り状態です)思いきって足跡まで

ぎょぎょー!(゚〇゚) あの辺にお住まいですか。ブルジョア!
私の会社のデザイン部門の事務所があの辺りにあって、たま~に出張で行くんですが、この桜の時期には用がなくて残念でした。さすがにもう葉桜になってきてるでしょうね。
3月頭かな、出張で行った時、帰りに中目黒駅までの道を歩いていたら、横道で白い外車に危うく轢かれそうになり、その車が私の前で急停止したら、運転していたのはあの石田〇一さんでした。もうビックリ!「大丈夫ですか?よかった」という顔をして(声にはしなかった)軽く会釈をして去っていかれました。ステキなストールを首に巻き、1人で目黒川方面に曲がっていった。まさか女性とデート?とか思いつつ去っていく車を見送りましたが、あとで調べたら、車のナンバーが奥様の理〇さんとの結婚記念日の数字だった!(調べてみる私もミーハー過ぎ!(笑))さすが石田さんでした(笑)

いやあ、やっぱり中目黒界隈は紛れもなく今最もオシャレでハイソな区画ですね。
たまさんはそんな目黒川沿いに住んでおられるなんて、なんて素敵。
横浜南部在住の田舎者とは大違い。是非お友達からお願いしますっ(笑)
by milk_tea (2017-04-16 15:39) 

茶坊主

先日、帰れない二人のところにコメントさせていただいた茶坊主です。
最新の記事、とても面白く読みました。
CM曲は「確かに良い曲だ!」と、ご紹介の動画を何度も見た(聴いた)後、色々調べていたら「エイリアンズ」を好きな人が「帰れない二人」も好きだ、と熱く語っているブログに突き当たりましたよ。
全くテイストがちがう2曲ですが、胸にしみいる作用としては確かにどこか似ているのかなと。

エイリアンズのような複雑でクールな音作りはとても音楽性が高く惹かれますが、やっぱり素直でクリーンなメロディには普遍的な美しさを感じますね。
音楽も食べ物と同じで、しょっぱいものも甘いものもどっちも美味しく、どっちも食べたいという感じがあるかな。
ただヘンな話、無人島にどちらかの音楽を持っていけと言われたらやっぱり誰でもシンプルなほうを選ぶとは思います。milk_teaさんなら無人島に持って行く曲(アルバム)は何でしょう。私も考えておきます(笑)以上、仕事中。
by 茶坊主 (2017-04-18 17:44) 

milk_tea

茶坊主さん、どうもこんにちは。いつぞやに引き続き、またコメントをいただきありがとうございます。なのに、しばらく忙しくて1週間近くもブログを放置で大変申し訳ありません!

「エイリアンズ」と「帰れない二人」比較ですか。難しいっ!

曲としては特に似ていないけれど、切なくも、淡々とした中にどこかほっこりするような後味が残るという点で、共通点があるといえばありますね。
あと、歌詞が描く世界も、ぽつんと周囲から隔絶された二人、という感じの孤高な設定がそういえば似てるかも。

>エイリアンズのような複雑でクールな音作りはとても音楽性が高く惹かれますが、やっぱり素直でクリーンなメロディには普遍的な美しさを感じますね。

そうですね。最終的に心に残るのはそっちかもしれません。
おっしゃる通り、ひねりのないクリーンな音ばかり聴いていると、無性にもっと難しめの音楽を聴いて高尚な喜びを得たくなるんですよね。でもずっと小難しい音に囲まれていると、急に基本に返りたくなってくる。勝手なものですね~(笑)

無人島に持っていくアルバムですか!!!う~~ん、何だろう!!!
そうですね、無人島ならキリンジは持っていかないでしょうね・・・。
より、色々な想像力が広がって長いこと楽しめるインスト系の音楽がいいです。
歌詞がついていると、どこかで飽きがすぐに来てしまいそう。無人島生活は果てしなく長いでしょうから。

あ、そうだ、パット・メセニーの「Travels」 にしたいと思います。地熱のような静かな熱さが感じられるLiveアルバムで、どの曲もじんわり胸に染み入り、そして音楽的に純度の高い曲ばかりで大好きです。
サンタナの「Moonflower」 も考えましたが(これもLiveアルバムで大好きな1枚)、無人島にちょっとテイストが合わないのでやめておきます。
by milk_tea (2017-04-25 00:42) 

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